見積もり収益と収益の確定額に差額がある!これはアドセンス税?
グーグルアドセンスは、「見積もり収益」と「収益の確定額」に差額が生じることがあります。何も知らずに収益が減ってしまうのは、せっかくの喜びに水を差された気分になるので、その理由をきちんと理解しておきましょう。
「見積もり収益」と「収益の確定額」に差額がある理由
例えば、32400円の見積もり収益があったのに、実際に銀行へ振り込まれた金額は32000円で、「あれ、400円少ない…」なんてことがあります。これは、「無効なクリック」による収益を差し引かれるため、このように差額が生じることになります。
「無効なクリック」とは、アドセンス広告をクリックした後すぐにページを閉じられてしまうことなどを指します。間違えてクリックされたのでは広告の宣伝効果が全くありませんので、そういう場合は収益から引かれるということですね。
グーグルアドセンスでは、「無効なクリック」と判定された場合、その収益を広告主に返還するシステムになっています。
広告主がいなければアドセンス自体が成り立ちませんから、広告主の利益を守るためにも「無効なクリック」の判定は必要です。
さらに言えば、この判定の精度を上げることで、広告の効果は上がり、広告主が増え、我々アドセンスで稼ぐ人間に収益を挙げるチャンスが増えるという、好循環を生むことに繋がるわけです。
「見積もり収益」と「収益の確定額」に差額がある背景には、こうした理由があることを覚えておきましょう!
※1
他にも、スクリプトでクリックさせたり、自己クリックしたり、広告を連打したりといった不正なクリックもすべて無効になります。
不正行為は無効になるだけでなく、アドセンスのアカウント停止になることもありますので絶対してはいけません。
※2
アドセンスのタイムゾーンを太平洋時間から日本時間へ変更した場合でも、同じように差額が生じることがあるようです。この場合は、確定額が減るだけでなく増える場合もありますが、あくまで見かけだけの変化になります。
「見積もり収益」と「収益の確定額」の差額が著しい場合
私の場合、差額は0.5~1.5%程度です。
アクセス数にもよるので一概には言えませんが、5%や10%、もしくはそれ以上の差額が生まれる場合はちょっと気をつける必要があります。
差額が多い=「無効なクリック」が多い
↓
アドセンス広告の配置が良くない可能性が高い
このような場合は一度サイトを見直して、アドセンス広告の位置や大きさを変更するようにしましょう。
例えば、以下の様な場合。
- 似たような大きさの画像を並べて、広告と分かりにくくしている
- スマートフォン向けの広告で、最初に記事を開いた時にページの大部分を広告が占めている
このようにスマホサイトのタイトル直下に大きな広告を入れるのはやめましょう。
よく聞くアドセンスのテクニックに「広告と分からないようサイトに溶けこませる」という物がありますが、これはダメです。
間違いでもなんでもクリックさせれば収益になる、というのは、読者のユーザビリティ、広告主、アドセンス、すべてをないがしろにする考え方です。
読者に納得の上で広告を見てもらえるようなサイト作りをしましょう。
アドセンス税って?
一部では、今回お話した差額が「アドセンス税」などと呼ばれていて、支払い時にGoogleへ支払う税金かのように揶揄されています。
もちろんアドセンス税などという税制度は存在しません。
収益の確定額が減ってしまうのは、税などのせいではなく、単純にサイトの作り方が悪いということですね。
※アドセンスで得た報酬は課税対象になります。