消費税増税がASP各社とアフィリエイト報酬に与える影響は?
2014年4月に消費税が5%から8%に増税し、その後も10%へもう一段階アップする可能性が高いです。
消費税増税はアフィリエイターやASPにとっても大いに影響があります。(というか、影響がない人はほとんどいないですけど)
一般の人から見ると厳しいことが多い消費税の増税ですが、アフィリエイターにとっては少しうれしいこともあったりします。
ひとつは、報酬が消費税分上乗せされるASPがあること。それと、増税前の駆け込み需要で商品がいつもより売れる可能性がある、ということです。
内税のASPは報酬に変化無し?ただしスーパーアフィリエイターは別
内税とは、「報酬額に消費税分が含まれている」ということです。A8.netをはじめ、楽天アフィリエイト、Amazonアソシエイト、バリューコマースなど、大多数のASPは内税を適用しています。
A8.netから消費税増税に関して、次のような内容のメールが届きました。
- 報酬が税抜き表示になり、消費税分は別途表示する
- 新しい税率は、4月1日以降に成果が確定した物へ適用される
成果報酬が1000円発生した場合について考えてみると、今までの表記は以下の様な感じです。
成果報酬1000円(消費税分の50円が含まれる)
これからは、このような表示になります。
成果報酬920円 消費税加算分80円
一見、貰える報酬が減ったように見えますが、合計は1000円になるので、総額は変わらないということです。
普通のアフィリエイターにとっては変化無し
年間の成果報酬が1000万円に満たない場合、消費税は益税扱いになります。つまり、消費税分もそのままもらえます。さっきの例で言うと、1000円は1000円ですから、増税しても貰える総額に変化はありません。
内税のASPの場合、普通のアフィリエイターにとっては増税しても変化が無いと言えます。
スーパーアフィリエイターは報酬が減る
年間の成果報酬が1000万円以上の人の場合は、成果報酬に掛かる消費税を納税しなければなりません。つまり、実質的には報酬額が減ることになります。さっきの例だと、今まで950円の報酬だったのが、920円になってしまうということですね。
ただ、これは商品の値段がそのままだった場合の話で、増税分を値上げした商品が売れれば、その分成果報酬も増えるわけですから、一概に報酬結果がすべてマイナスになるとも言えないです。
楽天アフィリエイトやAmazonアソシエイトも基本的には同じことになります。
外税のASPは報酬が上がる?
主な外税のASPと言えば、リンクシェアとアフィリエイトBが挙げられます。外税の場合は、増税分がそのまま今までの支払いに上乗せされます。
報酬支払い額 1050円→1080円
前述のように益税扱いであれば、増えた30円もそのまま貰えますので、多くのアフィリエイターは単純に報酬が増えると思ってOKです。
(消費の落ち込みで売上が落ちるとかは考慮してません)
年間の成果報酬が1000万円以上のスーパーアフィリエイターでも、今までと同じように消費税分は別で貰えます。増税で報酬が増えることはないものの、影響は無いです。
外税のASPはアフィリエイターに優しいですね。
今後はASP同士の争いが起こるかも
これから8%→10%と、消費税がさらに上がる可能性は高いです。こうなってくると外税のASPはますます貴重になってきますよね。もしかしたら、アフィリエイターがこぞって外税のASPに移行する大移動が起こるかもしれません。そうなっては内税の各ASPも顧客と売上が減って困りますので、報酬アップで対応する可能性があります。このあたりはASP同士の戦略が試されそうです。各社の対応に注目しておきたいですね。
→アフィリエイトの報酬に関する内税と外税の違い
それと、増税前には駆け込み需要が見込まれます。提携企業が駆け込み需要を狙った企画などをするかもしれません。オトクな情報があれば、積極的にアフィリエイトしていきたいところです。
グーグルアドセンスは例外
グーグルアドセンスは海外企業との取引とされていて、免税扱いになりますので消費税増税の影響は受けません。※記事内の数字は簡略化してあります。実際には926円の報酬に74円の消費税で総額1000円、というように、もう少し細かい数字になります。